
インターネットを使わない、クローズドなネットワークでのデジタルサイネージ構築の簡単解説です。
本稿ではインターネットに接続なしでデジタルサイネージシステムの構築する方法について、実例を交えて解説します。
ネットワーク上のPC、NSA、あるいは規模が小さい場合は配信用のPCをサーバーして使えますので、小さなシステムから大規模なシステムまでフレキシブルな構成で構築できます。
デジタルサイネージソフトウェアIP_STUDIOは独自のファイリングシステムを実装していますので、クラウドストレージのフォルダー、ファイルと同様にローカルなネットワークでもシステム構築ができます。
IP_STUDIO Ⅳはセキュリティ上インターネットには接続したくない、完全に独立させたいネットワークでのご利用に最適です。
今までのクラウドサービス型のデジタルサイネージソフトウェアでは難しい、デジタルサイネージのシステム構築を簡単に実現します。閉域LAN、クローズドLANと呼ばれているネットワーク上でのデジタルサイネージです。

ネットワーク上にPC(配信用)と表示用PC(一般にはSTBと呼びます。)があれば簡単にデジタルサイネージが構築できす。
ネットワークは有線LANでも無線(WIFI)でもできます。基本的には同じセグメントのフォルダを共有して構築します。
閉域LAN(閉域LAN)デジタルサイネージの構築例は
インターネットに繋がない利用例はいろいろあります。セキュリティ面での安全性の確保、情報漏えい、スピード優先、単純にインターネットに接続する必要がないなどもあります。
実例としては
1.オフィスエントランス
2.某スタジアム
3.工場
4.総合ビル
5.自治体施設 などがあります。
クローズドネットワークにする理由の殆どはインターネットにつなげたくないです。セキュリティの面でどうしてもインターネットには100%安心とは言い切れないところがあります。
また、インターネットを使わなくてもコンテンツ更新が簡単にできる方法があればそちらが便利であったり、即時性を要求するようなリアルタイム処理が必要なイベント連動ではインターネット更新やクラウドサービス系のソフトウェアでは間に合いません。

実績例、特徴などを簡単に説明をします。
その1 オフィスエントランス(会社の受付など)
来客者向けのコンテンツが主体となりますので、一般向けコンテンツは殆ど無用です。殆どは受付担当、総務の方などがコンテンツ更新をしています。したがってインターネットに繋げる必要はなく、社内のLANで構築できます。
サーバーは社内のサーバーを利用するかネットワーク上のPCをサーバーにすることもできますので簡単に構築できます。
その2 某スタジアム(スポーツ会場など)
イベント連動のデジタルサイネージの例になります。実は野球なのですが、3回の先攻・後攻の間の数分間でイベンを行います。IP_STUDIO Ⅳはリアルタイム(割り込み配信)ができるのでその時だけイベントシステムになります。具体的には、カウントダウンをしながらコンテンツを変更します。いろんな状況に応じてコンテンツを変更します。
表示パネルが9面マルチ、縦型85インチ、40インチ約30台とコンテンツのサイズも違います。
本デジタルサイネージは広告ビジネスにもなっております。100個以上のコンテンツを配信しています。一般的な広告入稿は1、2週間余裕をもって集まりますが、本スタジアムは前日の夕方なので、コンテンツの編成が大変ですが、IP_STUDIOならタイムラインとサムネイルビューアでの編成ができるので、慌ただしいシーズンを無事にこなせます。
その3 工場(工場、建築、建設現場など)
機密性の高い情報を社内共有する場合、外部のネットワーク(インターネット)とは遮断してデジタルサイネージを構築します。図面など外部に見られたくないような情報はクローズドLANでの構築をしている場合がお多いです。IP_STUDIO の特長の一つに外部連携があります。工場・建築・建設現場などでは測定機器との連携、センサーなどとの連携を実現しています。
その4 総合(複合)ビル、施設など
インターネット接続なしで、複合ビル、複合施設のデジタルサイネージ配信・表示を行います。施設内での情報だけで外部情報、パブリックコンテンツの表示が必要ない場合はクローズなネットワークにします。有線LANが引けない場所では無線(wifi)を利用します。
その5 自治体の施設、公園、遊園地など
インターネットの接続をすることなく、来場者、利用者のみに情報を配信するデジタルサイネージです。

実際のシステム構築について
・シンプルなスケジューラーPC1台、表示用PC1台から構築できます。
その場合、サーバー機能をスケジューラーPCかプレーヤーPCに構築できます。
・ネットワーク(構内LAN)上に専用サーバーがある場合、PCをサーバーとして使っている場合などもそのサーバーを利用できます。
IP_STUDIO Ⅳでは、クラウドストレージのサーバーのフォルダ指定と同様にネットワー
ク上のサーバーのフォルダーを指定して使うことができます。
・有線LANでも勿論無線LANでもネットワークが繋がりさえすればシステム構築ができます。、Wifiでデジタルサイネージへ配信もできます。屋内の場合は小型のwifiルーターが設定も簡単にできますので使いやすいです。屋外の場合は、防水対策もしないといけないですが、設定だけきちんとすれば大丈夫です。(屋外の場合屋外専用ルーターは高価ですが、安定しています。安価にする方法は防水BOXに市販ルーターを入れて使うも方法あります。)
・NAS利用の場合も同様に利用できます。
NASの設定にもよりますが、NASの接続許可などが必要な場合は設定をしてくださ。
既設のNASを利用する場合はWindows資格情報の設定などの設定がです。
機密情報を扱っている場合はきちんと設定して下さい。そうでない場合は複雑な設定をし
すぎると端末(デジタルサイネージ)の追加やメンテナンスが面倒になるので、最低限の
設定をしておくのがいいです。(詳しくは各社のマニュアルなどを参考にしてください)
・最近のNASは安価で使いやすくなっていますので、ネットワーク上にNASがあると便で
す。会社によっては使わなくなったPCがあるという場合もあると思います。その場合は
PCをサーバーにすることで、費用を押さえれます。少し古いPCだとHDDですので、HDD
はSSDに交換するなどすれば、スピードも早く安定もしているので便利です。
デジタルサイネージのシステム構築の注意点など
一般的なネットワーク上の注意点と同じです。同一ネットワーク上にスケジューラーもプレーヤも設定されている必要があります。IP設定で、同一セグメントに設定して下さい。
○始めての方には少し難しかもしれませんが、インターネットプロトコルの設定のところで、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイがあるところの設定です。
[192.168.xxx.xxx]などとなっていますので、xxxを同じにします。xxxはセグメントといいます。
○インターネットを使わないのにインターネットプロトコルの設定?と疑問になった方もいるかもしれません。有線LANのEthernet(イーサネット)から歴史的に始まってるのですが今はネットワークのプロトコルは殆どがインターネットプロトコルの設定になっています。
○Windows7、Windows8でも若干呼び方が違ってましたが、大規模なLANはインターネットというとわかりやすいからでしょうか。(正確にはOSIのデータリンク層のEthernetのプロトコルのTCP/IP)....詳しくはgoogleで検索して下さい。
○「DHCP」のままでは繋がりませんのでお忘れなく。

IP_STUDIO を利用したシステムの特長など
イベントなどに対応できるには、スケジューラーの編成機能が良くないと難儀します。
IP_STUDIO Ⅳはビューエディターを搭載していますので、圧倒的にスピーディに編集・編成ができます。また、インターネットを利用しないためスピードも圧倒的早くなります。
表示側のプレーヤもブラウザを利用してないため、安定した表示も実現しています。
・インターネットでのWindowsアップデート、通知などの機能は停止しておいてください。
導入時に設定致します。
以上、インターネットを使わない構内LANでのデジタルサイネージシステムの解説。クローズドなネットワークでのシステム構築が簡単にできる説明でした。
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